首里センターについて

首里センターとは、私が沖縄に2020年の1月に来て、2021年の1月9日まで、約一年間勤務したデイサービスです。こちらで機能訓練指導員兼介護職の正社員として採用していただきました。

なぜ首里センターに就職したのかというと

東京から沖縄に帰り、自宅兼治療院で、鍼灸院開業を考えていたのですが、18年間離れた土地で、しかも場所もそれほど良くはなく、しかも築35年なのでリフォームにも時間とお金がかかる、そもそも住宅ローンの審査を通すため、どこかに正社員で勤めなければならない状況でした。

さらに良くないことにコロナウイルス感染が少しづつ増えつつある時期でした。

しかし今更整骨院や治療院に勤めることはしたくありませんでした。そこに勤務すればその治療院のやり方の施術をしなければならないし、そこで人間関係ができれば抜けづらくなり、様々なしがらみができてしまいます。

そこで、別業種に勤めることを考え、最終的にデイサービスの機能訓練指導員がよいと結論付けました。自宅から近く残業がなければ夕方以降に患者さんも取れます。

実際に働いてみて、、、、やはり体力が相当鍛えられました。

とにかく広く大きく、天井が高い(もともとはパチンコ屋さんとか?)フロアーに60~70名のご高齢者の方々が9時から16時まで、体操、レク、お昼寝、食事、カラオケ、手作業、リハビリ、入浴、などをして過ごす憩いの場所です。

トイレ介助や、歩行介助、車いすから畳間やベッドへの移乗での力仕事、そして広いホール内をスピード感をもって仕事をしていると、一日1万数千~2万歩は歩く毎日でした。

初めのころは毎日くたくたになりました。

家のリフォームをできる限りDIYをしたので、帰宅してからも時間があれば力仕事をしていました。

5月の初めごろに、トイレ介助をしている時に、ぎっくり腰気味になってしまい、何をしても痛くて、車の乗り降り時はとてもゆっくり動かなければならないほどでした。

しばらく承治堂(北京堂の兄弟子)の糸数先生に治療をお願いしました。大腰筋と腸骨筋にしっかり鍼を打っていただき、3回でほぼ痛みが無くなりました。

デイサービスでの仕事は、体力もかなり必要ですが、ユーモアのセンスも問われます。何かをするにおいて笑わせたもの勝ちみたいなところがあり、スタッフも利用者さんもとても面白い方が多く、一日に何度も大笑いの毎日でした。治療院勤めではなかなか無いことです。

沖縄の方言や言い回しもだいぶ覚えたと思います。

介護自体も初経験でしたので、介護の基本を、一から優しく厳しき先輩方が指導してくださり、貴重な経験を積むことができたと思います。

健康や病気、人の体や筋肉についてももちろんそうですが、介護そのものがとても奥が深いものだというのが分かり、高齢化社会について考えさせられる機会が増え、非常に勉強になりました。

利用者さんに対しても、何事にも真剣に取り組む姿勢がスタッフに浸透しており問題があればすぐに情報が回り、細かいことでもよく対応するような施設でした。

私の都合で一年という短い期間でしたが、コロナ禍で大変な時期に、お仕事を頂けたこと、また鍼灸院を開業しダブルワークになった際も出勤時間などのわがままを聞いて下さり、とても感謝しています。

明るく楽しく元気よく、という何かの標語のようなスタッフばかりで、嫌な思いを全くしなかった職場で、本当に楽しく有意義にお仕事をさせて頂きました。

ありがとうございました!!<m(__)m>

今後しばらく当院は、不定休で9:00~21:00受付です。

宜しくお願い致します。