あなたの腰痛はどのタイプ?|腰椎のアライメントで分類する、那覇の鍼灸師の見方
「腰痛」と一言で言っても、どこが硬くなっているかは人によって全然違います。
職業で分ける方法もありますが、北京堂鍼灸首里いじゅ治療院の伊集(鍼灸師歴18年・施術回数3万5000回以上)が実際の施術で最も重視しているのは「腰椎のアライメント(骨の配列・姿勢のクセ)」です。
同じデスクワーカーでも、丸まって座る人と反って座る人では、硬くなっている筋肉が全く違います。だから「職業が同じなら同じ治療」とはならない。まずは自分がどちらのタイプかを知ることが、腰痛改善の第一歩です。
2つの基本タイプ:丸まり腰 vs 反り腰
腰椎のアライメントは大きく2つに分かれます。
- 丸まり腰タイプ:骨盤が後ろに倒れ、腰椎の前弯が減少している(フラットバック・猫背傾向)
- 反り腰タイプ:骨盤が前に倒れ、腰椎の前弯が強まっている(ロードシス傾向)
どちらも長時間続けば腰痛の原因になりますが、硬化する筋肉のパターンが正反対です。
丸まり腰タイプ:固くなりやすい筋肉
メインの問題筋:ハムストリング・外旋筋群
丸まり腰の方で最初に硬化しやすいのがハムストリング(大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋)です。
ハムストリングは太もも裏の筋肉で、坐骨(骨盤の底)から膝の下まで走っています。
この筋肉が短縮・硬化すると坐骨を下方後方に引っ張り、骨盤の後傾が強まります。
骨盤が後傾すれば腰椎の前弯は失われ、「フラット」あるいは「後弯」した腰になる。これが丸まり腰の正体です。
次に問題になるのが外旋筋群です。
梨状筋・上双子筋・下双子筋・内閉鎖筋・外閉鎖筋・大腿方形筋の6筋で構成される深層の股関節外旋筋群は、骨盤後傾が続くことで代償的に過緊張し、股関節の動きを制限します。
股関節が動かなくなると腰椎で代償するため、腰への負担がさらに増えます。
セットで固くなるパターン
丸まり腰タイプでは脊柱起立筋群(腸肋筋・最長筋・棘筋)+外旋筋群+ハムストリングがセットで硬化します。
丸まった腰を無理に保とうとする脊柱起立筋群が慢性緊張し、外旋筋・ハムストリングと連動して硬くなっていく。この3グループが全部硬くなると「前にも後ろにも曲げにくい」「とにかく腰全体が重だるい」という状態になります。
当院のアプローチ(丸まり腰タイプ)
ハムストリングへの刺鍼は坐骨周囲・大腿後面の深部まで届かせます。外旋筋群、特に梨状筋は坐骨神経と隣り合っているため、正確な刺鍼ポイントへのアプローチが重要です
。脊柱起立筋群は浅い部位ではなく、深層の多裂筋まで含めてアプローチします。
腰椎の前弯が消失し、体を反らすストレッチで腰が痛くなる状態だと腸腰筋への刺鍼が必要です。
腸腰筋への刺鍼は後ほど記載します。もしくは上のリンクページをご覧ください。
反り腰タイプ:固くなりやすい筋肉
メインの問題筋:腸腰筋・大腿四頭筋・内転筋群
反り腰の方の根本にあるのは腸腰筋(大腰筋+腸骨筋)の短縮・硬化です。
腸腰筋は腰椎の前面(L1〜L5)と腸骨の内側から大腿骨の小転子につながる筋肉で、股関節屈曲の主動作筋です。この筋肉が硬化すると腰椎を前方に引き続け、腰椎前弯が強まります。
長時間の座位でも常に屈曲位に固定されるため、デスクワークの方も硬化しやすい。
次に大腿四頭筋(特に大腿直筋)です。大腿直筋は大腿四頭筋の中で唯一2関節筋で、股関節と膝をまたぎます。この筋肉が短縮すると股関節の伸展が制限され、歩行や立位で腰椎を代償として使う量が増えます。
内転筋群(恥骨筋・長内転筋・短内転筋・大内転筋・薄筋)は骨盤前面から大腿骨内側に走る筋肉群で、これらが硬化すると股関節の外転・外旋が制限されます。結果として動作の多くを腰椎・骨盤が代償し、反り腰が強まります。
セットで固くなるパターン
反り腰タイプでも丸まり腰タイプでも、長期的に腰から下肢の筋肉の緊張が続くと
腰方形筋+中殿筋+大腿四頭筋外側頭+外旋筋群がセットで固まってきます。
腰方形筋(肋骨と骨盤をつなぐ腰の側面深層の筋肉)と中殿筋(骨盤外側の大きな筋肉)が硬化すると、骨盤の左右の安定性が崩れます。
大腿四頭筋外側頭(大腿四頭筋の外側)が硬化すると膝・股関節の動きに制限が生まれ、腰椎への代償が増える。この3つは大きく強い筋肉で普段の負荷も相当大きく、線維化も進みやすい部位です。
当院のアプローチ(腸腰筋)
腸腰筋のうち、上半分は大腰筋でうつ伏せで腰椎の横から直接アプローチします。
腸骨筋は仰向けで腸骨内壁に沿わせてのアプローチで直接刺鍼します。
内転筋群はうつ伏せでも仰向けでも緊張の強い筋繊維に沿って丁寧に刺鍼します。腰方形筋・中殿筋は骨盤周囲の深部まで長い鍼でアプローチします。
見落としがちな「下腿・足関節」へのアプローチ
腰痛の原因を腰・股関節周囲だけで探していると、改善が不十分になることがあります。実は下腿の筋肉や足関節の硬さが腰痛の遠因になっているケースが少なくありません。
腓腹筋・ヒラメ筋が硬化すると足関節の背屈が制限されます。足関節が曲がりにくいと、歩行・しゃがみ動作で膝→股関節→腰椎が代償的に使われ、腰への負担が増えます。
前脛骨筋・長腓骨筋・後脛骨筋の硬化は足関節の内外反バランスを崩し、アーチが崩れることで体全体のアライメントに影響します。足底の内在筋(短指屈筋・骨間筋など)が固ければ、そこもほぐすことで足のバランスが整い、腰椎への代償負荷が軽減します。
「腰が痛いのになぜ足を診るの?」と思う方もいるかもしれませんが、体はつながっています。足元のバランスが崩れれば必ず上半身に影響します。当院では腰だけでなく、必要に応じて下腿・足関節まで含めた全体のアプローチを行います。
あなたはどちらのタイプ?簡単チェック
- 壁に背をつけて立ったとき、腰の隙間に手が入りにくい → 丸まり腰タイプの可能性
- 壁に背をつけて立ったとき、腰の隙間が大きすぎる(手がスッポリ入る以上) → 反り腰タイプの可能性
- 太もも裏(ハムストリング)が張っている → 丸まり腰タイプの傾向
- 股関節の前(鼠径部)が詰まった感じがある → 反り腰タイプの傾向
ただしこれはあくまで目安です。両方の要素が混在している方も多く、実際には施術で確認しながら判断します。
「大きな筋肉の深層部や骨との付着部ほど、線維化が進みやすい」
腰方形筋・中殿筋・大腿四頭筋・脊柱起立筋群・外旋筋群・ハムストリング。これらはどれも大きく強い筋肉で、日常から相当な負荷がかかり続けています。そのぶん、慢性的な虚血と炎症の繰り返しで線維化(筋肉がコラーゲン組織に置き換わる)が進みやすい。
線維化した筋肉はストレッチでは伸びにくく、表面のマッサージでは届きません。長く太い鍼で深部に直接アプローチし、線維化した組織に物理的な変化を起こすことが、「何年も治らなかった腰痛」に対応できる理由です。
北京堂鍼灸首里いじゅ治療院について
院名:北京堂鍼灸首里いじゅ治療院
所在地:沖縄県那覇市首里
施術者:伊集和重(鍼灸師歴18年・施術回数3万5000回以上)
専門:硬い筋肉の凝りによる症状専門
来院エリア:那覇市内・浦添・宜野湾・糸満・豊見城
「那覇 腰痛 治療院」で迷ったら、腰椎アライメントから根本を診る当院にご相談ください。