ぎっくり腰で当日予約|那覇・首里の鍼灸院で施術を受けた患者さんの話

ぎっくり腰で当日予約|那覇・首里の鍼灸院で施術を受けた患者さんの話

「朝、洗顔で前かがみになった瞬間にグキッとなって、そこから動けなくなりました」

先日、那覇市内にお住まいのAさん(40代・男性・会社員)が当院に当日予約でお越しになりました。ぎっくり腰の典型的な発症の仕方です。仕事のデスクワークが多く、腰への負担は以前から感じていたとのことでした。このブログでは、Aさんが来院されてから変化するまでの流れをできるだけリアルにお伝えしたいと思います。

来院前:動くたびに痛い、座っていても辛い状態

Aさんが電話をくださったのは発症当日の午前10時。「いつも整骨院に行くんですが、今日は歩くのもきつくて、ネットで鍼灸を調べて電話しました」とのことでした。

来院時の状態を聞くと:

  • 前かがみが全くできない
  • 腰を伸ばしたとき、左の腰から臀部にかけてズキズキと痛む
  • 椅子から立ち上がる際が最もきつい
  • 前夜から少し腰の違和感はあった

ゆっくり来院されたAさんの歩き方を見ると、腰を固めて小幅で歩いている状態。前傾姿勢が完全に制限されていました。

触診:腸腰筋が「ガチガチ」に固まっていた

問診・視診の後、うつ伏せの状態で腰周辺を触診しました。まず気になったのは腸腰筋の強い硬化です。

腸腰筋(大腰筋+腸骨筋)は、腰椎の前方から骨盤内側を通り大腿骨に付着する、人体で最も大きなインナーマッスルのひとつです。デスクワークで長時間座り続けると、股関節は常に屈曲位に置かれ、腸腰筋は縮んだままの状態が続きます。これが慢性化すると筋肉内の血流が低下し、筋繊維が少しずつ線維化(硬い組織への変性)が進んでいきます。

Aさんの場合、鼠径部と腸骨内側を触れると、明らかな硬結(かたまり)が触知できました。「ここ、押されると腰まで響きますね」とAさん。腸腰筋の過緊張が腰椎を前方に引っ張り続けることで、椎間関節や周囲の多裂筋・腰方形筋への負荷が増大していたことが、ぎっくり腰の引き金になったと考えられました。

施術:急性期でも患部に積極的に刺鍼する

「ぎっくり腰は安静に」「炎症があるから触れない」——これは当院の方針ではありません。

当院では急性期の状態でも、適切な部位に適切な刺激をしっかり入れることが回復を早めると考えています。鍼を打つことで周辺の血流が改善し、炎症産物が速やかに排出されやすくなるからです。

Aさんへの施術は以下の順番で行いました。

① 腸腰筋への刺鍼

うつ伏せの状態で、第4腰椎棘突起の外方4〜5cmあたりから、腸腰筋(大腰筋)に向けて7〜9cmの鍼を刺入します。腸骨内側の腸骨筋には仰向けに体位変換し、腸骨の内壁に沿わせながら深くアプローチしました。Aさんは「お腹の奥がじわじわ響く感じ」と表現されていました。これが得気(とっき)と呼ばれる鍼の有効な刺激反応です。

② 多裂筋・腰方形筋への刺鍼

腰椎後方の深層にある多裂筋、そして腰椎側方の腰方形筋にも刺鍼。腰椎を安定させる深層筋群の緊張を緩和することで、動作時の痛みを減らしていきます。

③ 強刺激と置鍼

当院では一般的な鍼灸治療に比較して強い刺激を使い、置鍼を行います。刺鍼後、鍼を15〜20分留置することで、軸索反射(axon reflex)が深部組織全体に波及し、血流改善と鎮痛効果が十分な範囲に広がります。「刺したまま置いておくんですか?」と最初は驚かれたAさんでしたが、置鍼中は「だんだん腰が緩んでいく感じ」を実感されていました。

施術後の変化:「さっきより全然楽です」

起き上がって立ってもらったとき、Aさんの表情が変わりました。

「あれ、さっきより全然楽です。前かがみができる」

施術前は前屈でほぼ動かなかった腰が、60度程度まで前傾できるように。立ち上がりの動作もスムーズになり、歩行もほとんど通常に近い状態まで改善されました。「魔法みたいですね」と言われましたが、魔法でも何でもなく、硬化した腸腰筋や深層筋に直接アプローチした結果です。

翌日、LINEで連絡をいただきました。「昨日の夜は少し筋肉痛のような感覚がありましたが、今朝は動ける状態に戻っています。昨日は本当に助かりました」。

ぎっくり腰を繰り返さないために

Aさんのように「突然なった」と感じる方が多いのですが、ぎっくり腰は突然起きるわけではありません。長期間かけて蓄積した腸腰筋の硬化・線維化が、ある日ちょっとした動作の引き金で「限界を超えた」状態です。

繰り返すぎっくり腰の背景には、必ず深層筋の慢性的な問題があります。「治った」と感じた段階で終了せず、深層筋の線維化を根本から解消するところまで治療を続けることが、再発防止の鍵です。

日常でできるセルフケア(腸腰筋)

仰向けに寝た状態で、片膝を胸に引き寄せ30秒キープ。反対の脚は伸ばしたまま床につけます。腰が床から浮かないように注意しながら、鼠径部〜お腹の奥が伸びるのを意識してください。左右各3セット。急性期は無理に行わず、痛みが落ち着いてから始めましょう。

当日予約・急性期もご相談ください

北京堂鍼灸首里いじゅ治療院は、那覇市首里にある硬い筋肉の凝りによる症状専門の鍼灸院です。鍼灸師歴18年・施術回数3万5000回以上の伊集和重が担当します。

ぎっくり腰の当日予約にも可能な限り対応しています。「動けない」「すぐに何とかしたい」という方も、まずはLINEかお電話でご連絡ください。那覇市内・浦添・宜野湾・糸満・豊見城エリアからお越しいただけます。

痛みで困っている方を、できるだけ早く、一人でも多く楽にする——それが当院の使命です。