鍼は痛いの?怖い?那覇の鍼灸師が本音で解説します

鍼を受けてみたいけど、怖い——その気持ち、正直だと思います

「鍼って、刺すんですよね?痛くないですか?」

初めて来院される患者さんの8割以上が、この質問を口にします。鍼灸に興味はある、体の調子も悪い、でも一歩が踏み出せない——その理由のほとんどが「怖い」という感情です。

これは当然のことです。見えない針を体に刺すという行為への恐怖は、人間の本能的な防衛反応であって、おかしくも弱くもない。怖いのが普通です。

だからこそこの記事では、北京堂鍼灸首里いじゅ治療院の施術者・伊集和重が、「鍼の痛み」について本音でお伝えします。鍼灸師目線で都合よく「全然痛くありませんよ」とごまかすことはしません。当院の鍼は強い。それも正直に話します。

鍼の「痛み」には3つの種類がある

一口に「鍼の痛み」といっても、実は感覚の種類が複数あります。これを知っておくと、施術中の体験が理解しやすくなります。

① 刺入時のチクッとした感覚

鍼が皮膚を通過する瞬間の感覚です。医療用の注射針は薬液を通すために中が空洞になっており、直径1〜2mm程度。一方、鍼灸の鍼は直径0.16〜0.3mm(細いものは髪の毛とほぼ同じ)。この細さがあるため、注射のような「ズブッ」という感覚はありません。

「チクッ」というよりも、「あ、入った?」「気づかなかった」という感想をよく聞きます。ただし当院では一般的な鍼より太く長い鍼を使うため(後述)、刺入時に感じやすいケースはあります。

② ひびき(得気)という独特の感覚

鍼が深層の筋肉に届いたとき、「じわっとした重さ」「ズーンとした圧迫感」「ビリッと電気が走る感じ」が出ることがあります。これを「ひびき」または「得気(とっき)」と呼びます。

これは痛みとは少し異なります。「痛い」というより「当たってる!」「そこそこ!」という感覚に近い。慣れない方は最初に驚くかもしれませんが、このひびきこそが治療効果と直結しています。

肩こりや腰痛で長年悩んでいる患者さんが、「ここに当たってる感じがする」とおっしゃる部位が、まさに問題の筋肉であることが多いのです。

③ 置鍼中のじんわり感

当院では鍼を一定時間そのままにしておく「置鍼」を必ず行います。鍼が体に刺さったまま数分〜十数分留置する時間です。

置鍼中は「重さがある」「じわじわ温かくなってきた」という感覚が続くことが多いです。あるいは何も感じない方もいます。「気づいたら寝てた」という方もしょっちゅういます。

当院の鍼は強い——それには確かな理由があります

正直にお伝えします。北京堂鍼灸首里いじゅ治療院では、一般的な鍼灸治療に比較して強い刺激を使い、置鍼を行います。

これは「強いほうが効くから」という乱暴な理由ではありません。強い刺激が必要な、解剖学的・生理学的な根拠があります。

慢性的な痛みの根本は「深層筋」にある

腰痛、坐骨神経痛、肩こり、五十肩——これらの慢性症状の多くは、体の奥深くにある「深層筋」の問題です。

例えば腰痛でいえば、腸腰筋(大腰筋+腸骨筋)。骨盤の内側から脊柱に沿って走る筋肉で、体の最も深い部分にあります。デスクワークや長時間の座位で常に短縮位にさらされ、慢性的に硬化していく筋肉です。この筋肉に届かなければ、腰痛の本質的な原因にアプローチできません。

坐骨神経痛では梨状筋・外旋筋群、肩・首では肩甲下筋・棘下筋・菱形筋。いずれも表面からは触れない深い位置にある筋肉です。

これらの深層筋に確実に届かせるために、当院では長く太い鍼を使います。

「線維化」した筋肉には、それなりの刺激が必要

慢性的な痛みの背景には、多くの場合「筋肉の線維化」があります。

筋肉が長期間、虚血(血流不足)と微細な炎症の繰り返しにさらされると、本来は弾力のある筋繊維が、コラーゲン組織に置き換わっていきます。これが「線維化」です。弾力を失い、硬く変性した筋肉は、揉んでもストレッチしても、なかなか戻りません。

特に線維化が起きやすいのは「大きく分厚い筋肉の深層部」と「筋肉が骨にくっつく付着部(起始・停止部)」です。

この線維化した組織に対して鍼で機械的な刺激を直接加えることで、固まった筋繊維をほぐし、組織の入れ替わりを促していく——これが当院の施術の根幹です。

「何年も整体や一般的な鍼灸に通っているのに、治らない」「すぐ元に戻る」という方の多くは、この線維化が見落とされているのが原因のひとつです。線維化した深部の筋肉は、表面的なアプローチでは変化しません。

置鍼は「軸索反射」を活かすための必須プロセス

「なぜ鍼を留置するのか」を科学的に説明します。

鍼を一定時間留置することで、刺激された部位の神経が「軸索反射」を起こします。軸索反射とは、刺激を受けた神経が反射的に周囲の血管を拡張させ、血流を改善する反応です。これにより、治療した部位とその周辺に十分な時間をかけて血流改善・鎮痛効果が波及します。

単発の刺鍼(刺してすぐ抜く)では、この軸索反射の恩恵を十分に得られません。北京堂浅野式において置鍼は、効果を最大化するための必須のプロセスです。

実際に受けた患者さんはどう感じているか

「思ってたより全然平気でした。怖かったのが嘘みたいです」

「ひびきは最初びっくりしたけど、終わった後の楽さで全部納得しました」

「正直、刺してる最中は少し怖かったです。でも施術後に肩が上がるようになっていて、それから怖くなくなりました」

強い施術に不安を感じる方は少なくありません。でも多くの方が、効果を体感した後に「これが必要だったんだ」と理解してくださっています。

よくある質問に本音で答えます

Q. 注射と同じくらい痛いですか?

A. 違います。鍼灸の鍼は注射針の数分の一の細さ(中が空洞でないため細く作れる)。刺入時の感覚は注射と比べると明らかに少ないです。注射が苦手な方でも「全然違う」とおっしゃいます。

Q. 施術中ずっと痛いですか?

A. 刺入の瞬間が最も感じやすく、その後は徐々に落ち着きます。置鍼中は「じわっとした重さ」か、何も感じない状態が続きます。「ずっと痛い」という状態にはなりません。

Q. 施術後に体が痛くなりますか?

A. 「刺鍼後反応」として、翌日に筋肉痛に似た感覚が出ることがあります(特に初回や久しぶりの施術後)。これは治療の反応であり、2〜3日で落ち着きます。当院ではナノミストサウナを施術後に使っていただくことで、この反応を和らげることができます。

Q. 何回通えば効果が出ますか?

A. 多くの方が1〜3回で何らかの変化を感じています。ただし年単位で続いた慢性症状は、1回で根本解決はしません。症状の程度と目標に合わせてご相談します。

Q. どんな服で来ればいいですか?

A. 施術部位を出しやすい服装が便利です。腰・股関節なら短パンや薄いズボン、肩・首なら首元が開くもの。着替えも用意しています。

Q. 妊娠中でも受けられますか?

A. 妊娠中の施術は対応部位を限定し、慎重に対応しています。必ず事前にご相談ください。

怖いまま来てください、それでいいです

鍼灸師歴18年、施術回数3万5000回以上。私・伊集和重は、怖い気持ちを持ったまま来院してくださる患者さんを何千人と迎えてきました。

初回の施術では必ず状態の確認と説明を行い、どんなことでも質問できる時間をとっています。「怖い」「これはどういう感覚?」「止めてほしい」——何でも言ってください。

那覇市首里、北京堂鍼灸首里いじゅ治療院へのご来院をお待ちしています。那覇市内・浦添・宜野湾・糸満・豊見城からお越しの方も多くいらっしゃいます。

まずはお気軽にお問い合わせください。