陸上選手のハムストリング肉離れ、なぜ繰り返す?那覇の深層筋鍼治療で分かった本当の原因

陸上選手のハムストリング肉離れ、なぜ繰り返す?那覇の深層筋鍼治療で分かった本当の原因

「全力疾走で急にもも裏が張った」「復帰したと思ったらまた同じところをやってしまった」——陸上競技をされている選手や保護者の方から、こういうご相談を数多くいただきます。北京堂鍼灸首里いじゅ治療院の伊集です。ハムストリングの肉離れは一度なると繰り返しやすい怪我として知られていますが、そこには筋肉そのものの状態が深く関わっています。今日は現場で診てきたことを踏まえてお話しします。

ハムストリングとはどこの筋肉か

ハムストリングは大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋という3つの筋肉の総称で、骨盤の坐骨結節から始まり、太もも裏を通って膝の下まで伸びる二関節筋です。股関節を伸ばす動き、膝を曲げる動きの両方に関わっているため、全力疾走のようにこの2つの動作が同時に大きく求められる場面で、非常に強い負荷がかかります。

陸上競技の中でも特にスプリント種目では、足が地面から離れて振り出される「遊脚後期」というタイミングでハムストリングが急激に引き伸ばされながら強く収縮します。この瞬間に筋肉の許容範囲を超える負荷がかかると、肉離れとして筋線維が損傷します。

なぜ同じ場所を繰り返し痛めるのか

ここが大事なところです。一度肉離れを起こした筋肉は、修復の過程で瘢痕組織(はんこんそしき)ができ、周囲の正常な筋線維と比べて柔軟性が落ちた状態になりやすいという特徴があります。この硬くなった部分がうまくほぐれないまま競技に復帰すると、同じ場所、あるいはその周辺に再び負荷が集中し、再受傷につながってしまいます。

もうひとつ見落とされがちなのが、骨盤全体の動きとの関係です。ハムストリングは体積が大きく強い筋肉群で、骨盤の前傾・後傾に深く関わっています。硬くなったハムストリングは骨盤を後傾させる方向に引っ張り続けるため、前屈のようにかがむ動作で腰椎の下部(腰椎4番・5番あたり)を支える脊柱起立筋に強い負担がかかることも珍しくありません。「もも裏だけでなく、走った後に腰も張る」という選手は、この連鎖が起きている可能性があります。

デスクワークとは違う、アスリート特有の硬さ

一般の方の場合、長時間の座り姿勢でハムストリングが硬くなるケースが多いのですが、アスリートの場合は使いすぎ(オーバーユース)による硬さが中心です。トレーニング強度が上がる時期、大会が続く時期ほど、筋肉が回復しきらないまま次の負荷が重なり、深部の線維が硬くなっていきます。この状態は表面を触っただけでは分かりにくく、「張っている感じはあるけど痛みはない」という自覚のまま蓄積していくのが怖いところです。

セルフケアとしてできるストレッチ

  • 床に座り、片脚を伸ばしたまま、もう片方の膝を軽く曲げる。伸ばした脚のつま先に向かって上体を倒し、太もも裏に軽い張りを感じるところで15〜20秒キープ
  • 反動をつけず、呼吸を止めずにゆっくり行う。練習前ではなく、練習後や入浴後の体が温まっているタイミングが効果的

正直に言うと、こうしたストレッチは日々のコンディション維持には有効ですが、一度線維化してしまった深部の硬さまでは変化させにくいのが実情です。ストレッチをしても「张りが取れた気がしない」という選手ほど、深いところに原因がある可能性を疑ってください。

なぜ深層筋鍼治療がハムストリングの再発予防に有効なのか

ハムストリングは体積が大きく強い筋肉のため、鍼を刺した際の響き(得気)も比較的強く出やすい部位です。ですが、繰り返す肉離れの根本改善のためには、この深部までしっかりアプローチすることが欠かせません。当院では長く太い鍼を使い、瘢痕化・線維化した組織そのものに機械的な刺激を加えることで、硬くなった筋線維をほぐし、組織の入れ替わりを促していきます。

当院では一般的な鍼灸院より強めの刺激を用い、鍼を留置する置鍼を行っています。これは軸索反射という神経の反応を十分に引き出すためで、単発の刺鍼だけでは得られない血流改善・鎮痛効果を筋肉全体にじっくり波及させる目的があります。復帰を急ぐアスリートほど、深部までしっかり届くアプローチが再受傷予防の鍵になると考えています。

受傷直後は要注意

肉離れの受傷直後、強い腫れ・内出血・体重をかけられないほどの激痛がある場合は、まず整形外科で損傷の程度を確認することを優先してください。損傷の重症度によっては、当院での施術のタイミングを慎重に判断する必要があります。

那覇で陸上選手のハムストリングケアなら

北京堂鍼灸首里いじゅ治療院は那覇市首里にあり、学生アスリートから社会人選手まで、スポーツ障害のご相談を多くいただいています。鍼灸師歴18年、施術回数3万5000回以上の経験を活かし、表面的なケアでは届かない深部の硬さまでしっかり診させてください。那覇市内はもちろん、浦添・宜野湾・糸満・豊見城方面からも通いやすい立地です。繰り返すハムストリングの張り・肉離れでお悩みの選手は、ぜひ一度ご相談ください。