寝違えが何日も治らないのは「整体」では届かない斜角筋のせいかもしれません|那覇・首里の深層筋鍼治療
朝、目が覚めて首を動かした瞬間に「痛っ」となって、そのまま首が回らなくなる。那覇・首里の当院にも、寝違えでお困りの患者さんが本当に多くいらっしゃいます。振り向こうとしても首から肩にかけて突っ張るような痛みが走り、車のバックミラーを見るのも一苦労、仕事中もパソコンの画面を体ごと動かさないと見られない。そんな状態になってしまう方も少なくありません。
整体やマッサージに行って、その場では少し楽になったのに、数日後にはまた痛くなる、あるいは痛む場所が微妙に変わっている。そんな経験はありませんか。実はそこには、はっきりした理由があります。
整体やマッサージで一時的に楽になっても、また痛くなる理由
寝違えの施術というと、首の後ろから横にかけて触れる頭板状筋(とうばんじょうきん)や胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)をほぐすのが一般的です。この2つは首を動かしたときに実際に痛みを感じやすい場所なので、整体やマッサージでもまず最初にアプローチされます。
ですが正直に言うと、この2つの筋肉はあくまで「表層」です。表面だけをほぐしても、症状が根本的に治るわけではなく、痛みの場所が少し移動するだけで終わってしまうことがとても多いのです。「あっちを揉んでもらったら今度はこっちが痛くなり、結局首は回らないまま」という患者さんの声を、当院では数えきれないほど聞いてきました。
寝違えの本当の主動筋は、もっと奥にある「斜角筋」
当院が臨床の中でたどり着いた結論は、寝違えの痛みの本当の原因は、頭板状筋や胸鎖乳突筋のさらに深層にある斜角筋(しゃかくきん)にあるということです。
斜角筋は、前斜角筋・中斜角筋・後斜角筋という3つの筋肉の総称で、頸椎(首の骨)から第1肋骨・第2肋骨にかけて付着しています。首の深層に位置しているため、表面的な施術ではなかなか届きません。しかもこのすぐそばには、腕に向かう神経の束である腕神経叢(わんしんけいそう)や、鎖骨下動脈が走っています。斜角筋が硬くこわばると、単なる首の痛みだけでなく、腕のだるさやしびれのような症状につながることもあります。
表層の頭板状筋・胸鎖乳突筋だけをほぐしても、この奥の斜角筋が硬いまま残っていれば、体は別の場所に痛みを逃がそうとします。これが「揉んでもらってもまた痛くなる」「痛む場所が移動する」という現象の正体です。
なぜ斜角筋は硬くなってしまうのか
斜角筋が硬くなる背景には、日常生活の何気ない習慣が関わっています。
- スマートフォンを見る時間が長く、首を前に突き出した姿勢(いわゆるスマホ首)が続いている
- 冷房の風が直接首元に当たる環境で長時間過ごしている
- 合わない高さの枕で、寝ている間ずっと首が横に傾いた状態になっている
- デスクワークでなで肩気味の姿勢が続き、常に首の筋肉で頭を支えている
こうした状態が続くと、斜角筋は知らないうちに緊張し続け、線維化(せんいか)と呼ばれる硬く変性した状態に近づいていきます。そこに、寝ている間の急な首の動きや不自然な姿勢が引き金となって、ある朝突然「首が回らない」という強い痛みとして表面化するのです。
スポーツをしている方にも起こりやすい
寝違えというと寝ている間の話に聞こえますが、実は日中の動作がきっかけになることもあります。ゴルフのスイングで首を強くひねった瞬間、ソフトボールやバレーボールで急に振り返った瞬間、水泳のクロールで顔を左右に返し続けた後など、首を勢いよくひねる動作の繰り返しは、斜角筋に一気に負担をかけます。「朝起きたら」という典型的なパターンだけでなく、こうしたスポーツ動作の後に似たような痛みが出た場合も、原因は同じ斜角筋にあることが少なくありません。
脊柱起立筋へのアプローチも欠かせません
斜角筋を効率よく緩めるうえで、当院がもうひとつ大切にしているのが脊柱起立筋(頸部)です。首の脊柱起立筋を丁寧に緩めていくと、斜角筋自体もある程度連動してゆるんでいくことが臨床上わかっています。表面の凝りだけでなく、その奥の脊柱起立筋まで含めてアプローチすることで、初めて根本的な軽さにつながります。
さらに踏み込んでお伝えすると、斜角筋という原因筋そのものにも、実はさらに上流にあたるポイントがあります。手首から前腕にかけての屈筋群、そして胸椎7番から12番あたりの多裂筋、鎖骨の下のエリアです。斜角筋だけを繰り返し施術してもすぐに元に戻ってしまうという方には、こうした二次的なポイントまで踏み込んでアプローチすることで、変化の持続時間が変わってくることがあります。当院ではこの多層的な視点を大切にしています。
「整体に何度も通ったのに」という方へ
整体やカイロプラクティックは、骨格の歪みや姿勢の調整という観点からアプローチする施術です。それはそれで意味のあることですが、寝違えのように特定の筋肉(今回でいえば斜角筋)が線維化して硬くなっている状態そのものを、狙って直接ゆるめることは得意ではありません。骨格を整えても、その骨格を引っ張っている筋肉自体が硬いままでは、また同じ位置に戻ろうとする力が働きます。当院に「整体に何度も通ったけれど根本的には変わらなかった」という方が多くいらっしゃるのは、こうした理由があるからだと考えています。
北京堂鍼灸首里いじゅ治療院の深層筋鍼治療
当院では、長く太い鍼を使い、斜角筋のような深層にある筋肉へ直接アプローチします。表面をなでるような刺激では届かない深さまで、狙った筋肉に正確に鍼を届けることが、深層筋鍼治療の一番の特徴です。
特に慢性的に凝りを繰り返している斜角筋は、線維化といって、本来しなやかであるはずの筋線維がコラーゲン組織に置き換わり、弾力を失った状態になっていることがあります。線維化は、血流が悪くなった状態が慢性的に続くことで起こる変化で、ストレッチや温熱、軽いマッサージでは変化しにくいという特徴があります。当院では、この線維化して硬くなった組織そのものに機械的な刺激を加え、こり固まった筋線維をほぐし、組織の入れ替わりを促す特殊な刺鍼法を用います。これは「何度ほぐしてもらってもまた戻ってしまう」という寝違えにこそ、意味を持つアプローチです。
また当院では、一般的な鍼灸治療に比較して強い刺激を使い、置鍼を行います。鍼を一定時間留置する置鍼は、軸索反射(じくさくはんしゃ)と呼ばれる神経の反射を十分に引き出すために欠かせない工程で、これによって刺激された神経領域の血流改善・鎮痛効果がしっかりと波及する時間を確保できます。急性期で首の自発痛が強い時期であっても、「炎症があるから触れない」のではなく、適切な部位に適切な刺激を届けることを当院の方針としています。
ご自宅でできるセルフケア
急性期で強い痛みがある間は無理をせず、痛みが落ち着いてきた段階で、首を横に軽く傾けて斜角筋を伸ばすストレッチがおすすめです。椅子に座った状態で片手を頭の横に添え、ゆっくり反対側に首を倒します。呼吸を止めずに15〜20秒キープし、左右行ってください。強く引っ張るのではなく、心地よい伸びを感じる程度にとどめることがポイントです。
もうひとつ、背中を丸めて座った状態から、両手を組んで前に伸ばしながら軽く背中を丸めるストレッチも脊柱起立筋のケアにおすすめです。デスクワークの合間に1分程度行うだけでも、首肩まわりの負担が少し軽くなります。ただし、これらはあくまで日頃の予防的なセルフケアです。すでに強い痛みで首が動かせない急性期は、無理にストレッチをせず、まずは施術で緊張を取り除くことを優先してください。
首だけでなく、肩や腕にも症状が出ることがあります
斜角筋のすぐそばを腕神経叢が通っているとお伝えしましたが、この位置関係のために、寝違えの症状は首の痛みだけにとどまらないことがあります。肩の重だるさ、腕から手にかけてのしびれるような感覚、いつもの頭痛が強く出る、といった訴えを併せて聞くことも珍しくありません。「首を寝違えただけなのに、なぜ腕まで違和感があるのか」と不思議に思われる方も多いのですが、深層の斜角筋が原因になっていると考えると、これらの症状のつながりに納得していただけるはずです。当院ではこうした周辺症状の有無も丁寧に確認しながら施術にあたっています。
何日くらいで楽になりますか
寝違えの程度にもよりますが、斜角筋という深部の原因筋にきちんとアプローチできると、表面だけの施術に比べて回復のスピードが変わってくる印象があります。「明日、大事な仕事があるのに首が回らない」というような即日対応が必要な状況でも、まずはご相談ください。那覇市首里という立地から、豊見城・糸満方面にお住まいの方も含めて、当日予約でお越しいただくケースも少なくありません。
那覇市首里で寝違えにお悩みなら
整体やマッサージで一時的には楽になるけれど、繰り返し首を痛めてしまう。そんな方は、表面だけでなく斜角筋という奥の原因筋にまで届く施術を、一度体験していただきたいと思います。北京堂鍼灸首里いじゅ治療院では、那覇市首里を中心に、浦添・宜野湾・糸満・豊見城からも多くの患者さんにお越しいただいています。長引く寝違えでお困りの方は、ぜひご相談ください。