夜も寝付けないほどの下腹部痛と腰痛、股関節痛。
内科で検査を受けても異常が見つからず、途方に暮れていた患者さんが、以前ぎっくり腰が改善したことを思い出し久しぶりに来院されました。
肉体労働の過酷な仕事に加え、もともと股関節に多少の変形があり、重労働が重なることで鼠径部に痛みが出やすい状態が続いていました。
この痛みが強くなるとぎっくり腰になりかけるため、この鼠径部の痛みはご本人にとって体調のバロメーターになっていたそうです。
体の状態を確認すると、仰向けで膝を立てて腰を持ち上げる動作が全くできず、足を伸ばして寝ると腰が浮いて痛む。下腹部にも嫌な感じがあり、膝を立てると楽になる。これは腸腰筋が強く緊張し、縮んでいるサインです。
太ももも全体的にパンパンに硬くなっていたため、まず仰向けのまま内転筋群・ハムストリング・腸骨筋に刺鍼。
睡眠不足が続いていたこともあり、緊張を和らげるため頭や手足のツボにも軽く鍼をして置鍼しました。抜鍼すると、下腹部痛は早くも半分以下に軽減。
腰を持ち上げる動作もさっきより上がるようになっていました。
続いてうつ伏せの体位で大腰筋、殿筋群、外旋筋群にも刺鍼し、再度置鍼。
抜鍼後は痛みが劇的に減り、腰の持ち上げ動作も普通に軽く上がるようになりました。
その後も2回来院されていますが、下腹部の痛みは再発していません。
腸腰筋は、腰の上あたり(胸腰移行部)から始まり、腸の裏側を通って鼠径部まで繋がっている筋肉です。

ここに問題が起こると、お腹や鼠径部、お尻の痛みとして現れることがありますが、原因がかなり深い場所にあるため、特定もアプローチも難しいケースが多くあります。

腸骨筋刺鍼
それだけに、定期的なケアがとても重要な筋肉です。
北京堂鍼灸首里いじゅ治療院は那覇市首里にあります。「検査で異常なしと言われたのに下腹部や腰の痛みが続く」という方は、一度ご相談ください。