寝違えについて

朝起きてみると、突然、首と肩が痛くてまわせない、動かせない。。

このような症状は「寝違え」と呼ばれます。

動かすと首・肩だけではなく背中まで痛む事があります。

  酷い場合は、 首が動かせず首の真上に頭が無いと動けません。


振り返る時は体ごと捻り、起き上がる時は両手で頭を支えなければならない事もあります。


一度寝違えると、4~5日は強い痛みが続くため、仕事にならないこともあり、たいへん辛いものです。

北京堂の寝違えの治療では、主に頚部の深層の筋肉、特に斜角筋と頚部起立筋を中心に刺鍼することで痛みを改善していきます。

治療回数の目安は、寝違えた当日なら1回で治ることが殆どです。再発防止として根本的な原因である首の凝りに3回くらい治療し首の筋肉をほぐすと万全です。

 

【寝違えの原因】

寝違いを起こす人は普段から首・肩がかなり凝っており、そこにいくつかの要因(冷えや疲労など)が重なり、不自然な姿勢で眠ってしまうことで、筋肉が長時間収縮された結果起こります。

寝違えのように強い筋肉の緊張が起こるような状況ですと表面の圧痛のある筋肉、肩甲挙筋や胸鎖乳突筋に鍼やマッサージをしても少し痛みの場所が変わる位でなかなか改善しません。

痛みと可動域制限の主な原因になるのは斜角筋と脊柱起立筋群(頚半棘筋・頭半棘筋・多裂筋)です。この2つの緊張を緩めることが重要です。

 

【寝違えの鍼治療】

片側が痛むことが多いので、治療は横向きで行います。

まず胸椎1番~7番目までの起立筋に刺鍼します。その後頚椎の起立筋にも後頭骨まで刺鍼します。次に前・中・後斜角筋と、肩甲挙筋にも刺鍼します。

この治療でも2~3日後、または一週間ほどで痛みがぶり返す場合は、三角筋、肩甲下筋などの肩関節周囲の筋肉や、顎関節周囲の筋肉が原因のケースもあります。圧痛を良く調べ、原因となる筋肉を特定して刺鍼していきます。